アマニ,ニップンのアマニ
アマニ,ニップンのアマニ
このページはホームの中のアマニ(亜麻仁)についてのページです。

アマニについて, 亜麻仁, Amani

生産量が少なく高価なアマニのゴールデン種

カナダのアマニ畑では7月くらいにきれいな小さな花を咲かせ、10月くらいに収穫が行なわれます。
亜麻の花には「感謝」という花言葉があります。アマニを召し上がっていただくときに、この言葉を思い出していただくと、アマニの研究者としてうれしく思います。
亜麻は英名でFlaxseedといいます。アマニは以前からすると日本でも大変によく知られるようになりました。
亜麻は食用以外では、繊維が麻の布として利用されたり、アマニの油の成分が木材用ワックスのオイルとしても利用されます。
世界での年間総生産量は、2013年は約230万トンで、小麦粉などと比べると少ないですが、アマニに含まれている栄養成分は非常に豊富です。
およそ60%がカナダで生産されています。日本では寒冷地の北海道で少量が生産されています。おもな消費地は北米やヨーロッパで、1人あたりの年間消費量は約1kgです。
アマニには大きく分けて2つの品種があります。1つはブラウン種で、食用の他、飼料や工業用にも使われる品種です。それに対して当社が使っているのは、ゴールデン種で、生産量が少なく高価なものですが、食用として栽培されている品種ですので、安全・安心という点でお勧めできます。
アマニは、4月下旬から6月上旬にかけて種をまき、10日くらいで本葉が出ます。発芽後2カ月ほどで花が咲き、さらに2カ月ほどで小さな鞘をつけます。1つの鞘には10粒ほどの種が入っています。

カナダの政府健康省が認めたアマニの健康効果

アマニの栄養成分の特徴としては、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)、食物繊維、リグナンが豊富に含まれていることです。
北米ではアマニが盛んに食べられていて、シリアルやグラノーラなどの商品がたくさんあり、カナダのフォールフーズ・マーケットなどのオーガニック系のスーパーでは、穀物の量り売りが普通に行なわれています。アマニ専用の大きな棚が置かれていて、多くのアマニ製品が並んでいます。また、アマニ油の専用の棚があり、ここにもさまざまなフラックス・オイル製品が並んでいます。オメガ3卵なども一般に広く販売されています。
2013年にカナダのアマニ市場で小売り販売されたアマニ製品数は550種以上もあり、総売上額は約80億円と大きな市場規模になっています。1位は雑穀としてアマニそのものが種類も割合も多くなっています。2位がアマニパン、3位はサプリメントなどの健康補助食品となっています。上位3位で30億円ほどになります。
2014年に、カナダの政府健康省(HealthCanada)は「アマニ粉末を食べることによって血中コレステロールの低減効果がある」というヘルスクレーム表示を世界で初めて許可しました。ヘルスクレームとは健康強調表示のことです。
カナダの研究チームによるエビデンスでは、アマニ粉末をマフィンに入れて4週間摂取すると、総コレステロールやLDL(悪玉)コレステロールが、食べている人は食べていない人よりも下がることが報告されています。

オメガ3が持つ脂質代謝の改善効果

メタボの対応素材として有望だと思われるアマニの健康寄与成分は大きく3つが知られています。
その1つめは、マスメディアでも話題になっているオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)です。
オメガ3脂肪酸は私たちの身体の中では作ることのできない必須脂肪酸で、アマニ粒やアマニ油など食べることによって身体に取り入れる必要があります。日本人の食事摂取基準でも推奨されています。
アマニ油には、オメガ3が約50%も含まれています。よく比較されるゴマ油にはオメガ3が含まれていません。また、大豆油やコーン油は、オメガ3が非常に少なく、反対にオメガ6がたくさん含まれています。
オメガ3は、身体に入ると一部、EPAやDHAに変わりますが、オメガ6は、アラキドン酸に変わります。そして、それぞれの酵素であるオメガ3エイコサノイドとオメガ6エイコサノイドは競合する関係にあります。
オメガ3エイコサノイドは炎症を抑制しますが、オメガ6エイコサノイドは炎症を促進するため、オメガ6を取りすぎることなく、バランスをとることが重要です。
日本人のオメガ3とオメガ6の摂取バランスは、1960年代で1対2だったものが、2012年には1対5になっています。一般的な欧米食では1対10の割合になりますが、日本人の食事摂取基準では1対4が目安量とされています。
当社の社内モニター試験では、社内の20〜40歳代の健常者、男女8名に、1日10gのローストアマニ粉末を1カ月間食べてもらいました。これはα-リノレン酸としては約2gに相当します。
その結果、血液中のEPA、DHAの濃度が上昇したことが分かりました。このことから、ローストアマニがEPA、DHAの供給源として期待できます。
また、筑波大学との共同研究では、コレステロール・中性脂肪の合成の抑制作用があり、脂質代謝の改善効果が認められました。(S. fukumitsu.et.al., Cytotechnology ,2013)

リグナンが肥満を改善

2つめは、リグナンです。オメガ3はアマニ油で摂取できますが、アマニ粒を食べることで摂取できる健康成分の一つがリグナン(ポリフェノール)です。
抗酸化作用のあるリグナンは、ほかの食べ物と比較してもアマニに豊富に含まれています。
当社でのリグナン摂取のヒト試験では、コレステロールが高めの人に、アマニから抽出したリグナン100mgを3カ月毎日摂取してもらいました。その結果、コレステロール値が改善されました。
また、平均で2.2%の内蔵脂肪面積が減少し、抗肥満効果があることも認められました。
そのほかにも、リグナンの摂取によって、肝機能の改善作用が認められました。
(S. fukumitsu.et.al., Nutrition Research,2010)

アマニの水溶性の食物繊維のうれしい効果

アマニの3つめの健康成分として、食物繊維があります。
アマニには、水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維が含まれています。セルロースなどの不溶性食物繊維は、穀物の玄米などに含まれていて便の運搬を早めたり便を軟らかくする効果があり、便秘に有効な成分です。
アマニには不溶性の食物繊維だけではなく、ペクチンや合成多糖類など水溶性の食物繊維も多く約9%が含まれています。これは血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させるという報告があります。
食物繊維を含むさまざまな食品の中でも、アマニは食物繊維の含有量が多く、特に水溶性の食物繊維が豊富です。
当社のエビデンス(科学的根拠)として得られているのは、アマニを食べて、オメガ3、リグナン、食物繊維を摂取することで、アディポネクチンの量が増え、抗肥満ホルモンが増え、中性脂肪は低下し、脂肪の燃焼が高まることが分かっています。こうしたことで、メタボの予防改善に役立つと考えています。
(S. fukumitsu.et.al., British Journal of Nutrition,2008)

機能性表示精度への対応

2012年の食品の機能性評価モデル事業で、オメガ3をいろいろな研究論文から検証しました。その結果は「B評価」というもので「心血管疾患リスク軽減に対して肯定的な根拠がある」とされました。
そして、2015年の4月から機能性表示制度が開始し、当社もアマニで対応中であります。
また、アマニはn-3系脂肪酸を多量に含有するので、栄養機能食品(n-3系脂肪酸)としても表示できる可能性があります(n-3系脂肪酸として、0.6〜2.0g含む)。表示文言は「皮膚の健康維持を助ける」に限定されますが、ローストアマニ粒・粉末なら2.4〜7.7g、アマニ油なら1.2〜3.8g程度の摂取となります。

アマニの水溶性食物繊維の研究

ニップンはアマニ研究をいくつも行なっていますが、その1つのプロジェクトを紹介します。
アマニ水溶性食物繊維の食品機能研究です。当社でアマニから水溶性食物繊維を抽出・精製することに成功し、これをラットに食べさせました。
これを2週間食べさせると、血中の中性脂肪、肝臓の中性脂肪やコレステロールが有意に下がることが分かりました。
愛媛大学との共同研究で、現在特許を出願中です。今後はヒトでの効果を検証していきます。

ニップンのアマニシリーズが広がっています。

最後に、ニップンのアマニシリーズを紹介しましょう。
現在、新しい商品を次々と出しております。
新しいものとしては、『ローストアマニ粒80g』や真空ボトル入りの『アマニ油150g』があります。
アマニ油入りのマヨネーズやドレッシング、ポタージュなどもたくさん展開しています。また、パスタソースも新商品が加わりました。パスタソースはα-リノレン酸が2.4gとぜいたくに入っています。
健康食品も、ルテインやNAグルコサミンと組み合わせたものが新発売されました。
ニップンのアマニはゴールデン種だけを使っており、その産地はカナダ・ニュージーランドで、指定原料だけを使っています。
アマニ油は、コールドプレス製法ですので、くせのないおいしさに仕上がっています。そして、アマニ粒は、国内選別・国内焙煎で、香ばしく仕上がっています。


アマニ研究成果詳細資料

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